
国政政党だけじゃない!2025年の選挙で注目される政治団体6選―参院選のダークホースたち
注目の政治団体 6選
2025年の国政選挙(第27回参議院議員選挙)では、既存の国政政党だけでなく、新興政治団体や地域・市民系のムーブメントにも注目が集まっています。ここでは、特に注目度の高い6団体を紹介し、それぞれの政治的スタンスや主張を比較します。
1. 再生の道(代表:石丸伸二)
政治的立場:中道〜やや保守
主なスタンス:
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行政の透明性確保、情報公開
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「正義」を掲げたクリーンな政治
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若年層・都市部の支持が強い
背景:元安芸高田市長・石丸伸二氏が率いる改革派。YouTubeやSNSを積極活用し、都市の無党派層に人気。
2. NHK党(旧:NHKから国民を守る党)
政治的立場:ポピュリズム/反体制
主なスタンス:
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NHKのスクランブル化・受信料制度の廃止
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政治活動の「可視化」
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ネット選挙戦略に特化
背景:立花孝志氏が創設。現在は名称や体制が変遷しているが、独特の選挙手法やメディア露出で話題性は依然高い。
3. 日本誠真会(代表:吉野敏明)
政治的立場:保守右派(宗教・道徳主義的)
主なスタンス:
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健康と倫理、精神的復興を重視
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保守道徳教育の強調
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ワクチン忌避など独自の主張
背景:宗教的色彩を帯びつつ、既成政治への反発を背景に支持を拡大中。街宣活動・ネット動画を中心に訴求。
4. 無所属連合
政治的立場:中道左派〜リベラル
主なスタンス:
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市民連携による選挙共闘
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政策本位・脱政党型選挙運動
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反自民・反維新志向
背景:国政野党に失望した有権者が注目。うつみさとる氏、大西つねき氏が共同で結成。
5. 減税党(代表:さとうさおり)
政治的立場:リバタリアン系/小さな政府志向
主なスタンス:
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減税・経済合理主義
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子育て世代・都市生活者の負担軽減
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女性視点からの政策提言
背景:「減税」を主要政策に掲げ、2024年の千代田区長選挙に出馬したさとうさおり氏が設立した政党。
6. チームみらい(代表:安野たかひろ)
政治的立場:中道/テクノクラート
主なスタンス:
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行政DXとテクノロジーによる政治改革
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教育・科学・文化投資を通じた成長戦略
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子育て・福祉を重視する生活者視点の政治
背景:AIエンジニアの安野貴博氏が創設。永田町にエンジニアチームを組成し、政治のデジタル改革を進めると表明。2025年参院選では全国比例と複数の地方選挙区に候補者を擁立。
政治スタンス比較表
政治団体名 | 政治的立場 | 主な主張キーワード | 体制への態度 | 代表・主要人物 |
---|---|---|---|---|
再生の道 | 中道〜やや保守 | 行政改革、クリーン政治、若者支持 | 改革志向 | 石丸伸二 |
NHK党 | ポピュリズム/反体制 | NHK改革、ネット選挙、政党批判 | 体制批判 | 立花孝志 |
日本誠真会 | 保守右派 | 倫理、健康、伝統重視 | 保守的変革 | 吉野敏明 |
無所属連合(仮) | 中道左派〜リベラル | 市民政治、反自民・反維新 | 体制批判・共闘志向 | うつみさとる・おおにしつねき |
減税党 | リバタリアン志向 | 減税、地方自治、女性の声 | 小さな政府志向 | さとうさおり |
チームみらい | 中道/テクノクラート | 行政DX、科学技術、教育・福祉重視 | 未来志向・改革派 | 安野たかひろ |
おわりに
2025年の国政選挙では、既存政党に不満や限界を感じる有権者の受け皿として、これらの**「第3極」や「異端勢力」**の存在が鍵を握る可能性があります。政見や支持層、主張は多様ですが、いずれも「政治を変えたい」という有権者の声の表れであり、民主主義のダイナミズムそのもの。
選挙前にはぜひ、こうした新興政治団体にも目を向けてみてください。